第14回定例会の開催
お知らせ
2025-05-14
令和7年5月14日に第14回定例会を開催しました。今回のメインの議題は下記のとおりです。
令和7年5月17日に開催される大阪司法書士会の定時総会の議題に,債務整理事件処理の規則改正があがっており,債務整理の目的である「生活再建」を達成するために,対面による面談を原則義務化,報酬の上限の設定等が盛り込まれています。
同改正のきっかけになったのは,弁護士・司法書士の大量広告事務所が,債務整理の目的である「生活再建」を蔑ろにし,不適切な事件処理を行っていることにあります。
具体的には,SNSやウェブページ等の広告を用いて大量に相談者を誘引し,本来であれば破産や個人再生が適当であるケースでも,より短時間で事件処理が可能な任意整理で受任し,到底実現困難な分割弁済での和解を行っています。
さらには,着手金や弁済代行の手数料等の名目で高額な報酬等を受領しています(依頼者が債務整理で受けられる経済的利益よりも報酬等の方が高いケースも存在します)。
つまり,依頼者の生活再建を無視し,大量の事件を不適切な方法で処理することで利益を得ており,債務整理が単なる金儲けの手段になってしまっています。
当会としては,不適切な債務整理を防ぐための上記規則改正に賛成の立場ですが,大量広告事務所からの反発が予想されるため,上記定時総会での対応を議論し,定時総会に出席する会員によって賛成意見を述べることになりました。
いちょうの会では,債務整理を単なる金儲けの手段ではなく,生活再建のための手段として,これからも適切な事件処理を行っていきます。
次回の定例会は令和7年6月18日18時から開催します。
いちょうの会にご興味がある弁護士・司法書士の方はご連絡ください。